美肌メソッド
近頃よく耳にする…腸内フローラって? 田中愛がわかりやすく解説!

pixta_5460476_S2

近頃、テレビや雑誌などで「腸内フローラ」という言葉を耳にしませんか? 詳しく知りたいけどなかなか時間が取れない…という方のために、わたくし田中愛がわかりやすく説明いたします。

痩せやすく健康的な体の鍵はお花畑?

「フローラ」とは、ギリシャ語で「お花畑」を意味します。腸の中にはたくさんの細菌がいて、その数なんと約100兆億! 驚くほどたくさんの細菌が、お花畑のように群生して暮らしているんです。つまり腸内フローラとは、腸の中の環境を指すんですね。
腸内のどんな花(菌)の群生が多いかで、太りやすい体質になるか、逆に太りにくく痩せやすい体質になるかに影響するといわれています。太りやすい、太りにくいということだけでなく、カラダの免疫力を左右している内臓ため病気の治療などでも成果をあげていたり、さらには肌のコラーゲンを増やしてシワを浅くすることにも力を発揮していますよ。

どんな状態のお花畑がいいの?

では、どんな状態のお花畑がカラダや肌に良いかというと、「善玉菌」の群生が「悪玉菌」群生よりも多いお花畑が良いとされています。
花(菌)は「善玉菌」と「悪玉菌」そして「日和見(ひよりみ)菌」の3つの群に分けられていて、群生のバランスが理想に近いほど太りにくく健康、美しい肌を生むカラダ状態を作るんです。理想は日和見菌7:善玉菌2:悪玉菌1。
それぞれの花(菌)の特徴は下記をご参考にどうぞ!
・善玉菌
健康の維持や生命活動に必要な物質を作りだす菌。ビタミンやホルモン、消化吸収、脂肪代謝、免疫の活性化などが主な仕事。ビフィズス菌や乳酸菌、腸球菌などが代表的。
・悪玉菌
名前からして悪なのでカラダに悪いように思えますが、必ずしも悪い作用だけをするわけではありません。そもそも善玉菌は悪玉菌と「戦うこと」で力を発揮します。大腸菌やブドウ球菌などが代表的な悪玉菌です。
・日和見菌
善悪どちらにも属さない菌ですが、「長いものに巻かれる」性質を持っています。ですから善玉菌の群生が多い時には腸内環境を保とうとし、悪玉菌の群生が多いときにはまるで自身が悪玉菌になったように悪事を働きます。そもそも「日和見」という言葉は「 有利なほうにつこうと、形勢をうかがうこと」なんです! この厄介な日和見菌が、腸内にもっとも多く住んでおり、70%もの割合を占めています。代表的な菌としては、バクトロイデスや嫌気性連鎖球菌などです。

いい状態の腸内フローラを持っていると…

腸は、わたしたちが食べたもの分解し、栄養を吸収します。この時、腸内の花(菌)たちが食べ物を「料理」することでエネルギー量を調整しているんです。ですから悪玉菌が善玉菌より多くなり、日和見菌がその悪事をまねしだすと、エネルギーが必要以上に多く吸収されることもあります。しかし良好なバランスを保っていると、必要な分だけエネルギーを吸収し、免疫力もアップ! お肌などにも好影響を与えます。さらに、腸は脳の次に神経が多く「第二の脳」と呼ばれるほどの内臓。脳と神経によって直接つながっているため、よい状態の腸を保てばメンタル面も安定します。お手洗いの後すっきりした気分になるのはこのためなんです!

次回はバランスの良い腸内フローラになる方法

太りにくくなり、お肌の調子も良くなる、免疫力が高まる、メンタルが安定する…と腸内フローラが整うとうれしいことばかり。こんなに良いことづくめなら、ぜひ整えたくなりますよね。そこで次回はいよいよ良いバランスの腸内フローラを作るための方法を解説しようと思います!