色白美肌を望む女性にとっての天敵、メラニン。シミやそばかす、くすみなどできれば避けて通りたい様々な事象を起こします。でも、本当に悪者なのはメラニンなんでしょうか…？　そろそろ紫外線が強くなる季節を迎えます。そんな今だからこそ、もういちどメラニンについてしっかり学び、適したケアや対処ができるよう心がけましょう。

メラニンさん、今までごめんなさい

メラニンは肌の基礎層にあるメラノサイトから生まれます。メラノサイトはメラニンの母ですが、いつも一緒にいるわけではなくあるきっかけによってメラニンを生み始めるんです。ではそのきっかけとはなにかというと、そう、紫外線です。紫外線というと肌を色黒にし、シミをつくるものと認識している方も多いと思いますが、実はそんな生易しいものではありません。紫外線は浴び続けたり何もしないでおくと、人間の核ともいえるDNAを傷つけます。さらには皮膚がんの原因となり、白内障や角膜炎など目にも悪影響を与えます。そして浴びた量に比例して肌老化を引き起こし、ときには身体の免疫力を低下させます。実は非常に強い力を持った光なのです。その恐ろしいほどの力を一身に受けあなたを守ろうとしているものこそ、メラニンです。
紫外線を浴びると、メラノサイトに指令が送られメラニンが生成されます。生成されたメラニンはメラノサイト内のメラノソームという小胞に一旦蓄積され、溜まったころにケラチノサイトと呼ばれる沈着場所に引き渡されます。このケラチノサイト内で、大切な細胞核の盾となり、身を挺して紫外線の悪影響を吸収します。メラニンがなければ先に挙げたような症状に陥る危険性が非常に高く、場合によっては身体にとって致命的な影響を与えることもあります。
なお、ケラチノサイトは新陳代謝する皮膚の一部ですから、通常であればあなたを守り続けたメラニンとともにターンオーバーしていきます。

メラニンさんありがとう！メラニンを労わろう

メラニンの本当の働きをご理解いただけたと思います。とはいえ紫外線を一切浴びない生活は不可能に近いため、メラニンには今後もぜひ頑張っていただかなければなりません。わたしたちにできることはふたつ。ひとつは身を挺してわたしたちを守ってくれるメラニンを、過剰労働させないようにしてあげることです。
紫外線を長時間浴びたり、強い紫外線を浴びると、「あなたを守るパワーが足りないかもしれない！」とメラニンは過剰に生成されます。ですからなるべく紫外線を避けることはもちろん、きっちりとUVケアをしてください。それが肌のためだけではなく身体のためでもあり、いつも働いてくれているメラニンのためにもなります。

ふたつめは、メラニンをゴールさせてあげることです。

紫外線を浴びすぎたり、ストレスや肌のトラブルなどでターンオーバーが乱れると、メラニンは新陳代謝できません。これが色素沈着となり「シミ」になります。いつまでも肌内にくすぶることで、メラニンはあなたのために頑張ったはずなのにシミという「憎いもの」になってしまうんです。本来であればあなたを守り切った達成感とともに垢となり剥がれ落ちるのがメラニンにとっての最良のゴール。ですから、紫外線に気を付けることはもちろん、ストレスをなるべく軽く、そして肌ケアで新陳代謝をサポートしてあげてください。

ブライトニング美容液でメラニンを助けよう！

具体的な肌ケア方法としては良く睡眠をとる、バランスのとれた食事、適度な運動、しっかり洗顔＆保湿…といった基本中の基本の他に、ブライトニング系のコスメを取り入れる方法をおすすめします。ブライトニングとはターンオーバーの働きを助け、クリアな肌へ導くケア。現在さまざまなコスメブランドが注目し、取り扱っています。選ぶ際のポイントは、肌に合ったものを選ぶこと。ブライトニング系の中には肌刺激が強いものもありますので、乾燥や敏感肌の方、以前なにかの化粧品でトラブルが起こったことのある方はきちんと考慮されたものを選んでくださいね。わたくしも乾燥肌なので、ビナーレの「メラニコ(美容液)」を使用しています。

メラニンと仲間になって白肌美人をめざそう

メラニンをきちんと労わり、その仕事を全うしてもらえば、あなたの肌にきっとうれしい影響があります。紫外線による肌トラブルが減ることはもちろん、透明感、白さなどもうれしいことのひとつですね。
ブライトニングケアは新陳代謝を助けるだけではなく、透明感や白さにも通ずるものですので、ぜひ取り入れていただきたいケア法です。わたくしももちろん取り入れていて、以前テレビで取り上げていただいた際も、洗顔とともにキーになったのが沈着のない肌でした。季節はまもなく紫外線の強い春に移り変わります。ぜひとも、万全な対策をおこなってくださいね。