暑さが厳しくなってきました。お肌にとってもいやな季節ですが、気になり始めるのが“夏の匂い”。暑さばかりでなく湿気もあるこの時期、全身の汗の匂いはもちろん頭皮や靴、服への匂い移りなどいろいろなところが気になりますよね…。

どうしてこんなに匂うの？！

わたしたち人間には『エクリン汗腺』と『アポクリン汗腺』というふたつの汗腺（汗を出す腺）があります。そのうちエクリン汗腺は全身の身体表面に分布している汗腺で、わたしたちが出す汗のほとんどはこの汗腺からの汗です。しかし実はこのエクリン汗腺から出る汗は、匂いはほとんどないといわれています。ではなぜこんなにも匂うかというと…
ずばり、拭けないから！
エクリン汗腺からの汗は放っておくと皮膚の皮脂や汚れなどを栄養にして、雑菌を繁殖させます。すると繁殖した菌があのいや～な匂いを発してしまうんです。つまり汗をそのままにしておかず、きちんと拭けばある程度の汗臭さは防げるということ！　…しかし、お顔や腕などは拭くことができても背中や足、頭皮はそうそう簡単には拭くことはできませんよね…。
もう一方のアポクリン汗腺は腋や足の付け根付近にあり、エクリン汗腺からの汗と同様に雑菌を繁殖させるうえ、汗自体にも独特の匂いがあるため蒸れたりするといやな匂いを発してしまいます。

いったいどうすれば夏の匂いは防げる？

すぐにできる対策としては、デオドランド剤と機能性インナーを併用するのがおすすめです。背中の汗には速乾・消臭のキャミソールを、足の汗には消臭の中敷きを。中敷きは、靴の中で菌が繁殖しないよう、こまめ交換がポイントです。他にも腋パットやパンティライナーなどを活用して、雑菌を繁殖させないように心がけましょう。頭皮にはインナーはありませんが、直接日差しに当たらないよう日傘などで対処しながら、髪を縛ることが多い方は時々ほどいて通気を良くするなどが良いでしょう。洗髪したあとキチンと乾かすことも重要です。

デオドランド剤の選び方についてはこちらの動画を参考にどうぞ！｜汗の臭い！対策商品効果が高いのはどのタイプ？

食生活と“アレ”に気を付けて“元”から正す！

もっと根本的に匂い対策をしたいという方には、食生活の見直しをおすすめします。というのも、汗により繁殖する雑菌は、私たちの皮脂や角質などを栄養にしています。その中で、脂肪や動物性たんぱく質が多い皮脂や角質を栄養とした雑菌が、特にいやな匂いを発することが多いといわれているんです。皮脂や角質といえば私たちの体が作りだしたもの。わたしたちが食べるものから生まれてくるものですよね。ですから、肉類や乳製品、脂っこいものなどを控えバランスのとれた食生活にすることが体臭を抑えることにつながります。
また、忘れてはならないのが“乾燥”対策。お肌のコラムなどでも何度もお伝えしてきていますが、乾燥により皮脂の過剰分泌が起こるケースが多数あります。必要以上に皮脂を分泌して雑菌のエサを増やすことにならないよう、腋や足の付け根を含めた全身の乾燥対策も併せて行いましょう。暑くなってくるとベタつきが気になりボディケアをしない方が多いですが、それこそがいやな匂いを増長させている…と考えれば匂い対策としては必須。とはいえお風呂やシャワーでスッキリした後にボディクリームのとろみを嫌厭してしまう気持ちもわかります。そこでおすすめなのが、保湿効果が長いにも関わらずさらっさらのテクスチャのビナーレリフティゲルです。少量でしっかりうるおい、すぐにお肌になじむからどんな場所にも気兼ねなくお使いいただくことができます。わたくしや子どもはもちろん、女性よりも皮脂分泌が多い男性である主人も使っていますが、夏時期もいやな匂いなく過ごすことができるので本当におすすめですよ！

匂いも肌も“いい”女で！

いかがでしたか？　まるで悪役のように汗のことを書いてきましたが、体温を調整してくれる大事な機能です。きちんと対策して、汗が爽やかさを演出するような夏美人でいてくださいね！