美肌メソッド
冷えると太る?冷えると老ける? 女性の大敵、冷えについて

girl playing with a snowman

1年のうちでもっとも寒いといわれる「大寒」も過ぎ、そろそろあたたかな季節に向かっていくはずが…やっぱり寒い日が続きますね。底冷えを誘うような冷風が、足元を駆け抜け身体が芯から冷えてきます。ただ寒い!だけなら仕方ないですが、もしあなたが「冷え」を実感しているなら身体やお肌に困ったことが起きているかもしれませんよ。

「冷え」ると太る?

実は私たちは、特に運動をしていないときでもエネルギーを消費しています。眠っていても食事をしていても、得た栄養を「エネルギーに変換する」ということにエネルギーを使っているんです。これを、基礎代謝といいます。実はこの基礎代謝、低いほど脂肪をためやすくなるといわれています。では基礎代謝を低くしてしまう原因(のひとつ)はなにかというと…そう「冷え」です。「冷え」ていると取り込んだ栄養素をエネルギーに変換するときの熱が生じにくく、栄養が燃えずに貯蓄されてしまうんです。体温が1度下がれば基礎代謝が約10パーセント下がるともいわれていますから、その影響たるや小さなものではありませんよね。
寒くて運動をしないから冬は太る…と思い込んでいた方、その脂肪はもしかして「冷え」のせいかもしれませんよ。

「冷え」ると老ける?

実は肌トラブルにも「冷え」が関係しています。お顔全体が冷たくなることで血行の流れが悪くなり、お肌に栄養が行き渡らないことがあるのです。血行の流れが悪くなると余分な水分もたまってしまいますから、むくみやくすみ、ターンオーバーの滞りによるシミなど困ったことが起こることがあります。特にこの時期は乾燥も強いですから、「冷え」と乾燥のダブルダメージでしわを深くする原因にも。
足腰はブランケットやカイロで温めることができますが、顔そのものを温めるのはなかなか難しいため、顔に「冷え」を感じてもそのままにしてしまうケースも多いようです。

「冷え」で太らない、老けない 田中愛式 対処法!

冷えの怖さを今一度確認したところで、対処法を紹介します。

1.基礎代謝をアップする…筋肉をつけよう!
運動が苦手…という方はこの対処法をみてがっくりされたかもしれませんが、実は筋肉量を増やすのは、激しい運動だけではありません。日常のほんのちょっとした動作に動きを加えるだけでも増やすことができるんです。例えば駅では階段を使う、屈伸や肩回しなどで積極的に身体を伸ばす、家事中の背伸び運動などでも身体は応えてくれますよ。そして、何よりしっかり覚えてほしいのはよく眠ること。意外に思われるかもしれませんが、成長ホルモンが分泌される睡眠中が、筋肉がもっとも生成されやすい時間です。しっかり良い睡眠をとるように心がけることがまずはとっても大事です。適度に身体を動かし、よく眠る。それだけでも筋肉量を増やすことにつながるんです。

2.自分より冷たいものを摂るのを控える
ひとの平均体温は36℃前後といわれています。冷たい飲み物やアイスなどのスイーツはとってもおいしいですが、「冷え」を感じているのなら、自分の体温よりも冷たいものを避けましょう。体を温める食材を使った料理を多めにとるのも◎。今より体温を下げることは冷え太りや冷え老けに直結すると心得て! 
下記に代表的なあったか食材を挙げていますので参考にしてくださいね。
・ニンジン、カボチャなど冬が旬のお野菜
・筋肉量にも好影響な鶏肉
・にんにく、しょうがなどの香辛料
・小豆などの豆類
・納豆、お味噌などの発酵食品

3.「冷え」させない努力を
当然、みなさんが実践されていると思いますが、洋服や小物などで身体を冷やさないようにしましょう。ポイントは汗をかかない程度の見極め。汗をかいてしまうと逆に身体が冷えるケースがありますので、厚着のしすぎにはご注意を。また、お顔はすべてを覆ってしまうことができず対処が難しいところですが、マスクがおすすめです。顔半分を覆うことができ、北風が直接当たるのを避けることができるので、外出の際は利用してみてください。

4.冷え症状がひどい場合は専門家に相談
慢性的でひどい症状の「冷え」の場合は、思い切って婦人科や内科などを受診しましょう。たかが「冷え」と思っていても、身体の発する信号である場合もあります。体調を崩してしまっては元も子もありませんから、気になる症状がある方は専門家に相談するのが一番です。「冷え」は我慢するものではありません。冷え性外来のあるクリニックもありますから、あんしんして相談することができますよ。

あったか~い女性になろう!

不安やストレスによって自律神経が疲れていると、せっかく作られた熱が全身にまわらず「冷え」になるケースもあるようです。逆に「冷え」がストレスとなって自律神経を乱す場合もあるといわれています。「冷え」によってイライラキリキリするなんてまっぴらですよね。紹介した対処法を実践して、心も身体もあったか~い女性になりましょうね!